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髪質の変化や抜け毛について

多くの更年期の女性が気にするのが髪のトラブルです。髪が細くなったり、抜け毛によって毛量が少なくなってしまうという現象です。

髪の成長には、エストロゲンという女性ホルモンが深く関わっています。エストロゲンには、毛根の組織を刺激して、髪の成長期を促す働きがあります。しかし、更年期に入るとこのホルモンの分泌が急激に減少し、髪の成長期のサイクルが短くなったり休止したりすることで、髪が細くなり、抜けやすくなってしまいます。

また、自律神経の乱れも髪の健康に影響を与えます。更年期には、ホルモンバランスの変化によって自律神経の調整がうまく働かなくなり、頭皮の血流が悪化します。血流が滞ると、毛根に十分な栄養や酸素が行き届かなくなり、これが脱毛や細毛の原因となります。

さらに、ストレスや睡眠不足、栄養の偏りも髪の健康を損なう要因です。更年期にはイライラ、不安、不眠といったメンタル的な不調も増えるため、髪のトラブルがより深刻になりやすい傾向があります。

これらの毛髪に関する症状を緩和・改善するため、まず基本となるのは、生活習慣の見直しです。バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけることで、ホルモンや自律神経の働きをサポートし、髪の健康を保つのに役立ちます。

食事に関しては、髪の成長に特に必要な栄養素は、タンパク質、亜鉛、ビタミンB群、ビタミンEだと言われています。髪の主成分であるケラチンの材料であるタンパク質を多く含む食品は、鶏むね肉、卵、鮭などが挙げられます。また、毛母細胞の活性化を促す亜鉛を多く含むのは牡蠣、赤身の牛肉、いりこ、カシューナッツなどです。そして代謝の促進とストレス緩和に作用するビタミンB群を含む食品には、豚肉(ロース、ヒレ)、レバー(鶏・豚・牛)、玄米などがあり、ビタミンEを多く含むのはアーモンド、アボカド、かぼちゃなどが挙げられます。

同時に、ホルモンバランスを整えるために、大豆イソフラボンを含む食品(豆腐、納豆、豆乳など)の摂取も有効です。イソフラボンは植物性エストロゲンとも呼ばれ、体内で女性ホルモンに似た働きをすることが知られています。こういった食材を意識して摂るようにしたいですね。

近頃では、更年期世代の女性の薄毛をケアする目的の商品も増えました。髪のトラブルを抱える女性の髪のために開発されたというシャンプーやコンディショナー、育毛剤、そして女性専用の薄毛改善クリニックなども出てきています。

若い時は毛量が多くてまとまらずに悩んでいたことが信じられないほど、今の私の髪は細くなってしまい、毛量も日々、減っている状況です。ホルモンの減少と自律神経の乱れという、体の変化によって起こる髪のトラブルを予防・改善するためには、自分でできることをコツコツやりながら、自分に合った育毛剤などを活用すれば、効果的に髪の健康が保てるかもしれません。お気に入りの香りのシャンプーを使えば、気持ちも晴れやかになりますよね。自分の体をいたわりながら丁寧にケアしていきましょう。