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関節痛や肩こりについて

「関節痛」や「肩こり」も多くの更年期の女性が悩まされる症状です。これらは加齢によっても起こる現象ですが、更年期の女性にとっては加齢だけが原因ではなく、主に女性ホルモン(エストロゲン)の減少が関係しています。

エストロゲンは、骨や関節、筋肉、血管、神経系など、全身に広く影響を与えるホルモンです。エストロゲンが急激に減少すると、骨密度が低下し、関節の軟骨が劣化しやすくなります。その結果、関節の摩擦が増え、炎症や痛みが起こりやすくなります。また、エストロゲンは筋肉や腱の柔軟性を保つ働きもしているため、減少によって筋肉の緊張が高まり、肩こりや腰痛が生じやすくなります。

またエストロゲンは神経伝達物質の働きを調整し、自律神経のバランスを保つなど、神経系へも影響を与えます。エストロゲンの低下は自律神経の乱れを引き起こし、血流が悪化して筋肉が硬直しやすくなり、結果として、肩こりや関節の痛みや違和感を助長してしまいます。

これらの症状を緩和させるのに有効なのが、適度な運動です。ウォーキングやヨガ、ストレッチなどの軽い運動は血流を改善し、関節の可動域を広げ、筋肉の緊張をほぐします。特に肩甲骨周りを動かすストレッチは、肩こりの緩和に効果的です。

そして、バランスの取れた食事も重要な要素のひとつです。カルシウム、ビタミンD、マグネシウム、たんぱく質を意識的に摂ることで、骨と筋肉の健康を保てます。大豆製品に含まれる大豆イソフラボンはエストロゲンに似た働きをするため、更年期のサポート成分として注目されています。

また、自律神経のバランスを崩す大きな要因のストレスを和らげるため、十分な睡眠をとることも重要です。普段からリラクゼーションの時間を取って、心身ともにリラックスするのもいいでしょう。

医師の判断のもとで行われるホルモン補充療法(HRT)は、関節痛や肩こりだけでなくエストロゲン不足によって起きる様々な症状の改善が期待できます。ただ、同時に副作用やリスクもあるため、医師とよく相談することが必要です。

一般に市販されている薬やサプリメントを試してみるもの有効な場合があるでしょう。植物性の生薬がベースとなった命の母A(小林製薬)は、更年期特有の肩こりや疲れ、イライラに対応しています。ホルモンに直接作用するものではありませんが、自律神経のバランスを整えることで症状の緩和が期待できるかもしれません。また大豆イソフラボンから作られ、エストロゲンに似た働きをするエクオールという物質を含んだサプリメントのエクエル(大塚製薬)は、関節や骨を保護する効果が期待できます。

実際にこりや痛み、違和感を感じる場所を温める方法もあります。温熱治療器などで首や肩を温めることで血流が促進され、筋肉の緊張がほぐれやすくなります。また、市販されている磁気治療器のピップエレキバン(ピップ)は、患部に貼ることで磁気が血流を促進して、こりを和らげるとされています。この二つは、薬やサプリメントに頼らない、自分でできる日常的なケアとして取り入れるのもいいかもしれません。

私は手指の関節に「こわばり感」が出ていたり、肩から肩甲骨にかけての「こり」が以前よりも強くなっているのを実感しています。できるだけ体を動かすことを心がけていますが、つい忘れがちになってしまいことも。対策として、散歩やストレッチ、またリラクゼーションの時間を日々のスケジュールに組み込んで、習慣にしてしまうのもいいかもしれませんね。